| 地面には大きな円を描いて「ジャンケン ポン」。勝った子が指をいっぱいに広げ、コンパスにして半円を描くと、また、「ジャンケン ホイ」。勝つたびに一つずつ半円の陣地がふえて、一番広く取った子が勝ち。 遊びは単調でも、ジャンケン唄(うた)は多彩で、にぎやかで、ほほえましかったこと。
「あやめが 芽出して 花咲いて 開いた はさみで ちょんぎるぞ パッチン ホイ」
だれもが遊び上手だった昔の子供たち。男の子も、女の子も、何からでも遊びを見つけては楽しんでいた。
「お寺の和尚さんが カボチャの種 まいた 芽が出て 大きなって インジャン ホイ」
真っ赤なほほの小さな顔を寄せあって、笑って、遊びたわむれた、あのころ。みんな、みんな、過ぎ去った日のことだけど……。
(絵と文:木村祥刀)
1995年 6月15日
京都新聞 掲載
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