| 「いちじく にんじん 山しょうにしいたけ ごんぼにむかご」 女の子たちが集まって、数かぞえ唄(うた)を歌いながら、手拍子をとる。道路にはローセキで描いた円が10個。
1人の子がケンケンで石をける。けった石を順々に円の中へ入れて進んでゆくと勝ちで、石が円からとび出すと負け。
「なんきん 山いも きゅうりにとんがらし」
女の子たちはいつもポケットに、ゴム跳びの輪ゴムの束や、あやとりのひも、しれに石けりの平たくて、すべりのよい愛用の石を持っていて、いつでもどこでも遊べるようにしていた。
石ころ1つ、ひも1本ででも、工夫して和気あいあいと遊んでいた昔の子供。
「九つ高野の弘法さん 十で東京の浅草寺」
「わあーい 勝ったあ」。いろいろな数え歌え唄を歌いながら、無邪気に小躍りする姿は、真から楽しげだった。
(絵と文:木村祥刀)
1995年 6月13日
京都新聞 掲載
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